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ビジネス用語
効果・評価
職場行動・指導方法 ・ 産業教育理論・管理行動理論 ・ 研修関連技法 ・ 効果・評価
- コンピテンシーcompetency
- 一般に、高い業績を上げ続けている人の行動の仕方などに見られる特性、と定義されている。ある職務に必要とされる知識や技能や価値観など、細分化された能力でなく、それらをまとめて一つの特性として捉えることができるもので、仕事の成果に直接影響するものとされている。
職務遂行能力(KSAOs)と行動の中間的な概念。1973年にマクレランド(David.C.McClelland)がAmerican Psycologistに『知性よりコンピテンシーを測れ』という論文を発表して以来、多くの組織の人事制度に影響を与えている。
- コンピテンシー・ディクショナリーcompetency dictionary
- 存在している(必要な)コンピテンシーをすべて洗い出し、体系的に整理したもの。
コンサルディング機関が作成し提供している標準的とされるものや、1つの企業内で作成した自社固有のものもあり、それぞれ、10〜100項目のコンピテンシーにまとめられている。
通常、このディクショナリーを参考にしながら、それぞれの職務のコンピテンシー・モデルが作られる。
- コンピテンシー・モデルcompetency model
- 特定の職務について要求されるコンピテンシーをまとめ、モデル化したもの。コンピテンシーによって表されるその職務の人材像となる。
通常、6〜8項目程度で表現されることが多い。その職務で高業績をコンスタントにあげているハイパフォーマーを分析して作成するケースや、コンピテンシー・ディクショナリーから選択して作成するケースがある。
- KSAOs
- 人材アセスメントを行う際に、その職務に要求される能力要素として設定されるものて、能力測定や能力開発に活用される。
知識(Knowledge )、技能(Skills )、能力(Aptitudes , Abilities)、その他の特徴(Other Characteristics )の頭文字をとったもの。
近年、コンピテンシーが流行し始めてからはコンピテンシーより細かな概念と位置づけられているようだが、その分析方法や評価方法はコンピテンシーの中でも活用されている。
- 人事考課<じんじこうか>merit rating/prformance rating
- 従業員の能力や仕事への取り組み、成果などについて評価すること。その結果を処遇(昇進・昇格、給与、賞与)に反映させたり、教育や配置の参考にしたりする。
- ヒューマンアセスメントhuman assessment
- アセスメントとは、もともとは環境への影響度の評価や税額決定のための評価を指す言葉だった。
ヒューマン・アセスメントという場合、従業員の職務への適性に対する事前査定、または能力や業績の評価(いわゆる勤務評定)を行うことをいう。
日本では、研修の中で数種のエクササイズを課し、そのプロセスを観察することによって職務適性を評価する研修をさす場合が多い(アセスメント研修)。
- 多面評価(360度評価)<ためんひょうか>
- 人事考課における評価方法の1つ。上司側が部下を評価するという一方向の評価では、評価者の先入観や価値観に左右されやすい、という反省から生まれた。
上司だけでなく、他部門の管理者、同僚、部下あるいは取引先など、多様な側面から評価を行おうというもの。これにより公正な評価をめざす。
- ハロー効果<はろーこうか>halo effect
- 後光効果や威光効果ともいう。 モノや人に対して、ある特徴的な一面に対する印象に幻惑され、その他の側面についても、みな同じように思い込んでしまうこと。
特に人事考課を行う場合に、注意すべきことの1つとされる。
- 寛大化・厳格化傾向<かんだいか・げんかくかけいこう>
- 考課を行う際に、陥りやすい心理的な傾向の1つ。寛大化傾向とは、全体的に考課が甘くなる傾向をいう。自分がその分野に対して精通してない場合などに起こりやすい。
逆に、厳格化傾向とは、全体的に評価が厳しくなる傾向をいう。自分がその分野に精通している場合などに起こりやすい。
- 中心化傾向<ちゅうしんかけいこう>
- 考課を行う際に、陥りやすい心理的な傾向の1つ。
全体的に、考課点にバラツキがなく、中心(普通)に偏ってしまうこと。
- 近時点評価/直近効果
- 考課を行う際に、陥りやすい心理的な傾向の1つ。
全体的に、考課点にバラツキがなく、中心(普通)に偏ってしまうこと。
- 先入観評価<せんにゅうかんひょうか>
- 考課を行う際に、陥りやすい心理的な傾向の1つ。
過去の印象や思い込みに基づいて評価を行ってしまうこと。
- 政策評価<せいさくひょうか>
- 考課を行う際に、陥りやすい心理的な傾向の1つ。
賞与、昇格、役職付与への影響を考慮して、故意に甘く評価すること。
- 考課を行う際に、陥りやすい心理的な傾向の1つ。
自分自身とは異なるタイプの者に対して、過大評価あるいは過小評価をしてしまうこと。
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