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ビジネス用語
研修関連技法
職場行動・指導方法・ 産業教育理論・管理行動理論 ・ 研修関連技法 ・ 効果・評価
- アイスブレイクice break
- 研修用語として用いられる言葉。研修のスタート時などにおいて、受講者の緊張を解き、リラックスしてもらうことをいう。
互いに自己紹介を行ったり、簡単なゲームを行ったりするのもアイスブレイクのひとつ。
- KJ法KJ method
- 文化人類学者の川喜田二朗氏が開発した問題解決の技法で、開発者のイニシャルをとってKJ法と名付けられている。混沌とした情報を秩序立て、統合することにより、新たな発想や根本的な問題を得るというもの。
概ね以下のような手順が踏まれる。
- さまざまなアイデアを一行見出しにしてカードに書きだす。
- それらのカードの関連性の深いものをグルーピングし、グループの内容を適切に表現する見出しをつける。
- こうした作業を何度か繰り返して大グループを編成する。
- 全体の構造を図解化し、最後に文章化していく。
- KT法
- 問題解決手法の1つ。開発者であるケプナーとトリゴーの二人の名前のイニシャルをとって、こう呼ばれる。 実際に成功した経営者や管理者の思考プロセスを調査し、そこから帰納的に導き出された手法。
状況分析(SA)、問題分析(PA)、決定分析(DA)、潜在的問題分析(PPA)の4つの思考プロセスから構成されている。
- NM法
- 類似思考法の一つで、考案した中山正和氏の頭文字をとってNM法と名づけられた。
創造的な思考プロセスを手順化して、その手順に沿ってイメージ発想を行う発想法で、発想するためのヒントを導く「着想段階」と、ヒントをアイデアに繋げる「発想段階」に効果を発揮する。 問題解決や新技術・製品開発に活用されることが多い。
- MTPManagement Training Program
- 管理者訓練計画のこと。1950年代に産業界に導入され、以降改訂が重ねられている。
管理についての基本的な知識・技能・態度の啓発を目的とし、1.管理の基礎、2.仕事の改善、3.仕事の管理、4.部下の育成、5.人間関係、6.管理の展、の6部から構成される。会議形式で研修を行い、全20会合、合計40時間が基本。
TWIよりも、高いレベルの管理者層を対象とし、比較的広範囲の管理問題を扱う。
- TWItraining within (the) industry
- 昭和25年頃から普及した産業訓練の1つ。監督者訓練講座とも言われる。
1回2時間、15〜20回程度の会議形式による定型的な訓練で、仕事の教え方、改善のしかた、人に対する扱い方といった3テーマからなる。
- JSTJinjiin Supervisory Training
- 人事院式監督者研修のこと。昭和25〜26年に人事院が、企業の管理、監督者層を対象に開発した訓練プログラムで以下の5セッションからなる。
- リーダーシップの役割
- マネジメントの基本
- リーダーシップの発揮
- コミュニケーションの活用
- リーダーとしての自立
- TA(交流分析)Transactional Analysis
- 米国のエリック・バーンによって開発された精神療法。
自分自身の思考や感情、行動パターン等の要因を認識し、他人との関わり方について自己分析することで、人間関係をうまくコントロールしていけるようになることを目指したもの。
TAではまず、自我をPAC(Parent、Adult、Child)の3つの状態からとらえ、それに照らして、自我の状態と対人関係におけるの交流パターンを把握していく。
- STSensitivity Training
- 感受性訓練。集団の中で互いにありのままの自分を出すことで、自他の感情を客観的に理解し、状況に適合した行動がとれるようになることを目的とする。
そもそもは、アメリカにおいて人種的偏見問題を解決するために研究されたのが発端。
訓練期間は1週間前後。10〜15人の小グループ(Tグループ)を作り、そこに1〜2人のトレーナーがつく。討議のテーマやルールは与えられず、すべてのとこはメンバーのかかわりの中で決定される。
- グループエンカウンターgroup encounter
- カウンセリングの一形態で、集団で行うもの。名称や形態はさまざまだが、メンバー相互が本音を出し合うことにより、互いの理解を深め、また自分自身も受容していくことをねらいとする。
形態には、大きく構成的グループ(structured group)と非構成グループ(unstructured group)の2種類がある。前者は、ある課題(共同作業やエクササイズ)の遂行を通して交流を深めるもの、後者はフリートーキング主体に進めるものをいう。
- ケースメソッドcase method
- もともとハーバード・ビジネス・スクールで採用された事例研究法の1つ。 企業の実事例に基づく比較的長文の事例を素材とし、経営管理上の諸問題について集団で討議を行い、問題解決能力等の向上をはかるもの。 幹部候補、管理者の研修などに用いられることも多い。
俗にケーススタディと呼ばれることもあるが、厳密には異なる。ケーススタディとは、一般にシカゴ大学で採用された事例研究法のこと。
- ブレーンストーミングbrain storming
- アイデアを創造する技法の1つ。集団(グループ)で行うもので、あるテーマに対し、各人が思いつくままにアイデアを出し合っていき、後でアイデアを整理しまとめあげるというもの。
実施にあたっては、次の4つのルールがある。
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- 他人のアイデアを批判しない。
- 自由奔放なアイデアを歓迎する。
- 質より量、アイデアは多いほどよい。
- 他人のアイデアを活用し、発展させる。
- ロールプレイングrole playing
- 教育方法の1つで、役割演技法ともいう。
実際の仕事上の場面を設定し、そこでの役割を演じることで、実務上のポイントを体得する訓練法。 例えば、セールス技術のトレーニングや、マナー教育など、基本技能の修得や対人能力の向上を目的とした研修によく用いられる。
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